12月4日、茨城県桜川市の上野沼で今シーズンの最終戦となるトーナメントが開催された。
ここのところ仕事が忙しくなってしまい、3時間くらいの睡眠の日が続いていた。
前日も管釣りタックルからバスタックルへとチェンジし、時計を見ると3時半、体力的にもやばい「こりゃー明日起きれないかもしれない。寒いし、どーせ釣れないから、まーいいか」と思いながら寝た。
しかし、なぜか5時半には、パチリと目が覚めた。2時間しか寝てないのに自分でもビックリするくらいの体力の回復だ。
車にタックルを積み込んでいると、すげー寒いはずだと思いこんでいたが、以外にそーでもない。
前回の大会からバス釣りをしていなかったので、道中、車の中で頭をバス釣りモードに切り替えた。
思えば、12月にバス釣りをしたのは…8年以上前か、縦のストラクチャーにピタリとサスペンドしている魚をダウンショットとテキサスで釣ったことを思い出した。
よし、今日はこれで行こう。2タックルあれば充分だ。
大会スタート! 水温は、10度を少し切っている。やっぱこれじゃー釣れないよなー
まずは島周り→水門→鉄板→アシ→噴水そしてまた、水門へと戻ってきたが、ギルのアタリが1回あっただけだ。気付くと9時を廻っていた。
「この水温じゃつらいなー 釣れてる人いるのかなー」と思いながら沖に目をやると巻物をガンガン巻いてる人が目に入った。「あんなとこで、この時期巻いても釣れるわけねーじゃん… あっ!釣った!」
この時期1匹釣れるとその場所に魚がたまり、何匹か連発することがあるので、その可能性にかけてみよう。
しかし、この時期だからこそ、1匹釣られたらもうそのポイントは終わる可能性もある。
まー後者の可能性の方が高いと思ったが、やってみなけりゃわからない。
見た感じ先行者は巻物しか通していないので、ライトリグ入れれば喰う奴がいるかもしれない。
そして、そのポイントに人がいなくなったタイミングで入った。
ダウンショットをキャストし風で船を流していると、ぐーんと重くなった。
来た!のった!ばれた!
やってしまった。この時期のミスは取り戻せないことは百も承知。
もう終わった。時間は10時を廻ろうとしていた。
とりあえずボートポジションを元に戻し、休憩しようと思いキャスト後、ロッド片手にクリームパンかじっていた。
すると、またロッドに重みを感じた。合わせた! のった! 今度は慎重にランディング! 獲ったー!
サイズは36センチ約650グラム。決して大きくないが、この時期の1匹は貴重だ。
なんと言っても冬のバスは格別!うれしー!
いやーそれにしても!メシを喰って気を抜いてる時にヒットするとは…
そうか肝はこれかもしれない。釣ってやるという気持ちが前に出すぎると、殺気見たいなものを魚が感じ取り、釣れなくなるという話を聞いたことがある。これだ…
僕が釣ったポイントにボートが集まってきたので、少し離れ30分後、人がいなくなったタイミングでまたそこに戻った。
今度はロッド片手にタバコに火をつけ、コーヒーを飲みながら、脱力感を魚にアピール。エレキも踏まずにゆらゆらと風でボートを流していると。
再びロッドが重くなった。冬独特のあたりだ。ゆっくり合わせ、ランディング。
また同じサイズのバスだ! うれしー!
よし! もう1本でリミットだ! 気合いを入れると釣れなくなり、タイムアップ。
結果、2本で1310グラム2位入賞となった。
今回の一番の肝は殺気を消すことだった気がする。
信じるか、信じないかはあなた次第です。
【使用タックル】
ルアー2:ゲイリー/4inカットテール
ロッド:天龍/マスターズ賞品でいただいたもの
リール:ダイワ/イージス
ライン:ユニチカ/シルバースレッドFC 3lb
フック:FINAハヤブサ/FINESSE GUARD DOUBLE HARD GUARD