2011年03月10日
山ちゃんに乾杯!

寒い中、過去最高となる総勢約300人の「管釣りキチ」たちが集結した。
さて、1回戦はいつものように、ガチンコ対決! 相手が気になるところだ。ポイントに入り準備をしていると、隣になにやら黄色いヘルメットをかぶった怪しげな男が… よくよく見ると、どこかで見たことあるような…
「あっ!宮城アングラーズビレッジのスタッフの方…?」と声をかけると「やまちゃんでーす!」と屈託のない笑顔で僕に微笑みかけた。人なつっこそうなそのキャラクターの裏には、闘志がみなぎっているのか? いないのか? よく分からないが…
気になったのは、用意されている2セットのタックルだ。2つとも小さなルアーが結ばれている「バッ!バベルだ」それを見た瞬間いやーな予感がした。
数年前、僕はこの場所でフェイセス3.9グラムを投げ倒して決勝に進出したので、そのイメージで対戦にのぞもうと思っていたが、「俺もちっちゃいの結ぼうかなー」と少し弱気になった。
放流をテンポよく取れば大丈夫!と思い、試合がスタートした。しかし、残念ながら放流が、ガンガン反応する気配はない。そうなるともう山ちゃんのペースだ。「ヒットー」というかん高い山ちゃんの声が、水辺にこだまする。
僕も追いつこうと必死に釣るが…20分の前半戦を終えると、僕が3本、彼が10本くらいだったろうか、僕は「参りました」と白旗を振ったが、審判の方に「まだ終わってないよ!これから!」と励まされた。
しかし、後半も山ちゃんの勢いは止まらない。
終わってみると17対5のトリプルスコアーだ。山ちゃんに完敗だ。
その後も山ちゃんは勝ち進み5位入賞、エキスパート戦への進出を決めた。
おくれましたが、おめでとうございます! 改めて「山ちゃんに乾杯!」

2011年03月06日
遠い日の記憶~トーナメントデビュー?~

もう40年近く前になるだろうか、まだ3歳だった僕は父に手を引かれ、当時父が勤務していた栃木県益子町にあるカメラ関連の会社へと連れて行かれた。そこにはプールがあり、オフシーズンになるとニジマスを放流し、釣り大会が行われていた。
当時はルアーを使っている人などいない、みんな餌釣りだ。
木で造られた釣り道具箱には、ウキ、針、おもり、ゴムかん、よりもどし、等々細かい釣り道具が所狭しと詰め込まれていた。僕はこの道具箱が大好きだった。今の言い方だと「タックルボックス」ていうやつだ。見ているだけでワクワクしてくる。それは今でも変わらない。釣具屋はもちろんだけど、ホームセンターで見かける工具箱や、工具セットを見ただけでもなぜか楽しくなってくるのは、この頃の影響だろうか。
さて、初めての釣り、しかも大会だ。僕は父に支えられながら、釣り竿を振り回し、数十匹のニジマスを釣った。いや釣らせてもらった、と言ったほうが正しいだろうか。その魚をビクの中にキープしておいたが、あろうことかビクごとプールの中に落とし、当然、魚は全部逃げられ、僕は大声で泣いた。苦いトーナメントデビューであった。